2011年8月17日水曜日

イスラエルから陸路でエジプト入り

イスラエル国内でエジプトビザを取得し、陸路でエジプトに入った。同ルートを選択する旅行客は多数おり、ネット上にも情報はたくさんあるがエルサレムからダハブまでのルート全体について包括的に書かれているものは少なく、また実際やってみると想像よりスムーズに行かなかったので、参考のためその過程を記述しておく(2011年8月時点での情報)。


1エルサレム→エイラット
エルサレムから、エジプト領事館のあるエイラットへはバスで行く。75シュケルで一日数本運行。エルサレム中央BTを11時発のバスに乗る予定だったが、チケットカウンターへ行くとその便は満員だとのことなので、しかたなく同日17時発のバスを予約。イスラエルでは国内バスに15回以上乗ったが、満員で乗れなかったのはこれがはじめて。予約などしたこともなかったし、座席が指定されたのもはじめてだ。このようなことがあるので、時間に余裕がない場合は事前に予約しておいたほうが良いかもしれない。私は7時間近くBT内で時間をつぶした。WiFi接続が可能なカフェがあったのが幸い。エイラットまでは4時間半。途中、一度休憩が挟まれた。


2エイラットでエジプトビザ取得
エジプト領事館(Egyptian Consulate General)のオフィスアワーは9:30~14:00。金曜・土曜は休み。住所は68 Afrouni St.。エイラットの中央BTから歩いて15分くらい。「地球の歩き方」に地図が載っているが、持っていない人のために簡単に説明しておくと、BT近くにあるハネゲヴ通り(Hativat Ha Negev St.)を南西方向に直進。Argaman St.と交差するところで右折。最初の道をまた右折すると、エジプト国旗が見えてくる。


ビザ取得に必要なものは、「ビザ発行代100シュケル」「顔写真一枚」「パスポート」。その場で渡される申請用紙に必要事項を記述する。私はエイラットに一泊し、翌日9:30ぴったりに入り速攻で申請、1時間後に発行されると言われたのでその場で待ったが、結局3時間以上待たされた。待合所は屋外で、屋根はあるが冷房がないのでわりと暑い。エイラットはエルサレムよりも暑く、湿気も多い。事務手続きのためにじっとしているのに適したまちではない。リゾート地なのだ。


ちなみに、シナイ半島(観光地としてはダハブやシナイ山など)のみであれば、ビザなしでも国境を越えられるが、カイロなどへ行きたい場合は事前に取得しておく必要がある。入ってからなんとかなるだろうと思うかもしれないが、例えばダハブからカイロへのバスでは、途中パスポートチェックがあってそこではじかれたという話も聞く。また、エイラットでエジプトビザを取得したことが記録されるので、ノースタンプでイスラエルに入国したとしてもそれは意味がなくなる。


3エイラット→ターバ、そして国境越え
エイラットから、イスラエル・エジプト国境のまちターバ(TABA)までは、バスで30分程度。エイラットの中央BTから一時間に一本、毎正時発。私は11時発のバスに乗った。7,4シュケル。イスラエル出国時に、出国税101シュケルを払う。パスポートコントロールへ行く前に、出国税支払い証明書を購入するカウンターへ行く。ここで残りシュケルをエジプトポンドに両替可能。私はエジプト領事館で知り合ったドイツ人、アメリカ人と一緒に通ったが、三人とも何も問題なくスムーズに出国完了。


歩いてエジプト側へ。エジプトとイスラエルは時差があるので時計を調整する。イスラエル時間からマイナス一時間。エジプトのイミグレでは、なぜか三人ともひっかかり別室に連れて行かれた。あらためて面接でもするのかと思ったら、そこですぐにスタンプを押してもらった。理由はよくわからない。おそらく理由などとくになかったのだろう。イミグレの建物内にATMがあるので、エジプトポンドを降ろすことができる。


4ターバ→ダハブ
私はダハブへ向かったのでそれについても書いておく。イミグレの外に出ると、ラクダが道路を歩いている。のんびりした風景だなと思うまもなく、タクシーの客引きが寄ってくる。「タクシーに乗るか?」「バスで行くからいらない」「オレのはタクシーバスだ!だからいいだろう?」という不毛な会話をしてから、小さなBTへ向かう。まっすぐ歩いて左側。歩いて5分程度。ダハブ行きのバスは15時発。本数はそんなになさそうだった。15エジプトポンド。バスのなかで、エジプト入国税75エジプトポンドを支払ったが、いつもこういうやり方なのかはわからない。


ダハブまで2時間程度。ダハブのBTからビーチや宿があるマシュラバ地区まではタクシーに乗る。「一人20エジプトポンドだ!」と言われたが、私とアメリカ人(女性)でガンガン交渉して(ドイツ人(男性)は暢気に免税店で買った煙草を開封していた)、一人5エジプトポンドとなった。10分程度でマシュラバ到着。宿の名前が決まっていれば、そこまで連れて行ってくれる。私は「SEVEN HEAVEN」を選んだが運転手は普通に場所を知っていた。


ダハブの素晴らしさについては私があえて言うまでもないので割愛。

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